嵐の予感? バースデイきっぷで四国一周4泊5日

〜3日目〜
朝起きてとりあえず徳島駅へ。しかし運転していたのは池谷行普通のみ…
高速バスは動き出しており、非常時の手段として使えそうだが、とりあえずもう少し駅で復旧を待つ。前日夜に買った、DNAのToHeartアンソロVOL.27を読みながら。
事態は少しずつ好転。8:10頃に鴨島、板野、牟岐までが運転再開のお知らせ。牟岐から先がまだでは無意味… と思ったが、その後牟岐線全線運転再開、平常運転とのこと。バンザイ。徳島線は「線路が流された」とのことで復旧に時間がかかりそうだったので、この時点で甲浦から奈半利に抜けることに決定。丸一日の徳島滞在となったが、高松→徳島が運転再開していないことを思えば無駄ではなかった?

徳島945→1118海部  特急剣山4号海部行(牟岐から普通) キハ185系2両
海部1123→1134甲浦  ワンマン普通甲浦行 ASA-101 1両
甲浦駅1152→1245室戸営業所1246→1341奈半利駅  高知東部交通 安芸(営)行 ノンステップバス
奈半利1404→1525高知  ワンマン快速高知行 1000系1両
高知駅前1528→1532はりまや橋  土佐電気鉄道 桟橋通5丁目行 910(外国車)
〜この間徒歩移動〜
高知1601→1705阿波池田  特急南風22号岡山行 2000系4両(4号車以外アンパンマン車両)
阿波池田1720→1822後免  特急南風17号宿毛行 2000系3両
後免1835→1837後免町  ワンマン普通安芸行 9640系1両
後免町1839→1913はりまや橋  土佐電気鉄道 鏡川橋行 600系
はりまや橋1916→1925桟橋通5丁目  土佐電気鉄道 桟橋通5丁目行 200系
〜この間徒歩移動〜
桟橋通1丁目1953→?はりまや橋  土佐電気鉄道 高知駅前行
はりまや橋2015→2059伊野(土電)  土佐電気鉄道 伊野行 600系
伊野(JR)2111→2131高知  ワンマン普通高知行 1000系2両
高知2137→2320中村  特急南風23号中村行 2000系4両
中村2324→2342平田  ワンマン普通宿毛行 8000系1両


ようやく乗れた特急剣山4号、この日は徳島始発だったので早々と乗り込む。極め付きにすいており、一部指定席(といっても4列だけだが)の1号車は南小松島まで貸切状態。2両合わせても8人しか乗っていなかった。
徳島を出てからしばらくは家や店が多い。ただ片側ホームの駅が多く、また行き違い可能駅は一線スルーになっていないあたりがローカルの証か。185系ということも合わせてのんびりムードである。
ただ途中で渡った川はいずれも泥流で流量も多く、中には流木が河川敷にたまっているところもあり、台風の爪あとはくっきり。
阿南で追い抜いた牟岐行普通は学生が多く、1両と言うこともあって混雑気味。こちらは1号車2人(+点検員2人)、2号車6人と相変わらず空いており、交換してやりたいぐらいだな、とか思ったり。
桑野で1人乗車。阿波橘からは山がちな風景も現れるようになり、阿波福井からはそれがより顕著に。そしてかつては交換可能だったとおぼしき片側ホームの駅がいくつかあり、それが哀愁をさそう。
田井ノ浜は由岐の次駅表記にもしっかりとあり、駅自体もしっかりこの目で確認できた。海水浴には良さそうな駅だなと実感。それ以外には使えなさそうではあったが。
日和佐では乗車が意外とあり、1号車4人、2号車11人に。そして牟岐からは普通列車になるため、学生中心に客が大幅に増え、にぎやかになる。
牟岐駅では運休情報が更新されていたが、土讃線は繁藤以北が運休のまま。予讃線は宇和島〜伊予西条が運転再開とのことで改善されていたが…
大量の学生は阿波海南で下車したが、ずいぶんゆっくり降りていたのは地方の学生恒例? 結局終点海部到着時には1号車6人、2号車8人だった。

ここからはバースデイきっぷ対象外のエリアに。まずは阿佐海岸鉄道だが、山をよけずにまっすぐトンネル、そして車両は転換クロス、というあたりが最近の路線らしいなと感じた。ただ客は学生中心だったためか県境を越える利用が少なく、甲浦で降りた客はわずか3人。さびしい。まあ甲浦自体が需要がなさそうな雰囲気だったが。
そして甲浦からはバス。ダイヤ改正されたばかりだったが、自分の乗るバスの時間は変わっておらず一安心。4人でのスタートとなった。
野根を過ぎると無人地帯となり、片側通行も何箇所か。水尻を過ぎて室戸市に入ったが、無人地帯はまだ続いた。海が間近に迫り、景色は良かったが、バスが60km/hを超える高速運転で、揺れが大きいのが惜しいところか。まあ他の車はもっと速く、途中1箇所待避をするほどだったので、のんびりでは迷惑になるから仕方ないのか。
待避後は55km/hペースに。入来からはそれなりに家があり、乗降もこまめにある。このあたりはずっと2〜3分遅れで走っていた。結局遅れは岬ホテル前までで回復したが、これは75km/h運転の甲斐あってのもの… ちょっと飛ばしすぎ?
岬はさすが観光地という感じの景色。スカイライン上り口から旧道に入り、ゆっくりした走りになったが、道路ががたがたで揺れがひどかった。
道半ばの室戸営業所は10台も入らないほどの小規模車庫で、ここで運転手交替。旧道はこの少し先で終了。
室戸市役所前で降りたうちの1人はフリーきっぷを使っていた。このあたりはさすがに市街地で、信号も多く、スピードはあまり出ない。そのせいか再び遅れが出始めた。そんな中で室戸小学校前では客を置いていきそうに… ぎりぎりで気付いて止まったが。
黒耳付近では台風の影響で道路の上まで波がかぶったようで、沿線住民が後片付けに大わらわ。壊れた電話ボックスもあった。平田岩付近も被害が激しかった。
13時半過ぎにようやく奈半利町に突入。長かった。

奈半利から久々にバースデイきっぷの使える区間に。高知行快速は「ワンマン」ではあったが添乗員?が乗っていた。また土佐くろでは珍しい1000系だったが、冬だけでなく夏もドアが手動になるあたりは南国らしいと言えるか。
窓が相当汚かったが、台風直後では仕方ないか。また客数も少なく、奈半利発時点でわずか2人! 安芸発時点でも10人だった。
球場前近くには高校があり、朝夕の快速停車もうなづける。安芸から先のほうがスピードが出ているように感じた。実際は分からないが…
客はなかなか増えず、反対方向の客の方が多いようだった。当然と言えば当然なのだが。
のいちは駅前に複合店があり、使い勝手は良さそう。後免町駅は土佐くろの駅と土電の駅が隣接。
当初は後免から特急、と考えていたのだが、特急は動いていないのでそのまま高知まで進む。土佐大津では特急南風と行き違い。 …あれ?
土佐一宮では特急待ちはなくなったのだが、対向列車が少し遅れたためこちらも遅れて出発。が次の薊野であっさり定時に。まあいいか。

高知からは土電。外国車(910)でラッキーと思ったが、運転手用時刻表を見てドキリ。この電車の高知駅着は5分も遅れており、このパターンで行くと桟橋通5丁目まで往復していては間に合いそうにない状態だった。
結局はりまや橋で下車、歩いて高知駅に戻った。BOOKOFFに寄りつつ。

高知駅に戻ると、特急が運転再開している事がはっきり分かった。土佐大津で特急と行き違った時点で「もしや…」と思ったが、その通りだった。ただグリーン券の発券は出来ず。
ともかくついに高知からはグリーン車に乗ることに。自由席はけっこう乗っていたが、グリーン車は自分1人だったこともあり、かなりの優越感。
ちなみに土佐山田で追い抜いた普通はあまりにぼろぼろで、ここまで来ると優越感というわけにはいかず、もう少しきれいにしてやれ、と思うレベルに。
車内検札は土佐山田を出てからあったが、「大歩危で乗ってきたら替わって下さい」とだけ言われ、アンパンマンのスタンプが押される。さすが四国。
繁藤は山中にもかかわらず3番線まであり、折り返し運転をやっていたのもうなづけた。土佐北川駅は鉄橋の上。豊永〜土佐岩原間で徐行運転1か所。
土佐岩原で特急南風とすれ違い、下り特急も運転再開していることが分かる。一安心。
阿波池田の駅前はアーケードはあったものの、活気は今一つだった。それと徳島線は未だ運休中…室戸回りにして本当によかった。
折り返し乗車した南風は、グリーン車にも何人か乗っていた。この南風は最終の宿毛行き特急(宿毛まで行ける最終の特急、ではないが)なのだが、宿毛まで乗った人は果たしていたのか?

後免で乗った安芸行きはワンマンではあったが立客も出た。まあ夕方で1両なら当然かも。
転換クロスの背ずりが高いのが目立った。車内放送で「ごめんまちこさんの後免町駅に着きます」と駅のキャラまで放送に入ってたのは印象的。
後免町で土電に乗り継いだが、夕方は本数が多く、待たずに済んだ。とはいえ車内はがらがら。それどころか反対方向も空いていた。
しばらくは道路の脇を走る区間が多かった。走行中の音は非常に大きいが、停車中は非常に静か。
知寄町3丁目から市内区間に入り、道路の中央をひた走る。バスとすれ違う回数も増えてきたが、電車ともども、全体的にベテラン車両が多い感じだった。新車はJR特急だけなのか? と思ったが、よく考えれば昼乗ったバスは新車だった…
はりまや橋で乗換券を受け取り下車。しかし伊野に行く時の乗換駅は結局分からずじまい。まあいいけど。

はりまや橋で桟橋通5丁目行に乗り継ぐが、ここではりまや橋での桟橋通5丁目方面行の停車時間が長い理由が分かった。
(1)南北方向が青で電車が交差点を渡って駅に入る→(2)客を降ろし、東西方向が青になるまで待つ→(3)客が横断歩道を渡ってやってくる→(4)それを乗せて出発。なるほど。
桟橋通5丁目からはBOOKOFFまで歩き、アンソロなどを購入。
桟橋通1丁目から再び土電に乗車、はりまや橋で乗り換える。はりまや橋からはそれなりに乗っていた。
鏡川橋から単線になり、橋を渡った後は狭い道路に。最初の交換設備は駅間にあった。そして朝倉でも行き違い、ここでタブレットを受け取る。このあたりから客が減り始める。
朝倉駅前からは再び道と線路が並行する形になり、道幅は広がった。咥内を過ぎてから一時沿線が暗くなった。八代通手前で3回目の行き違い。
終点の伊野は何とも不思議な雰囲気。JR伊野駅までは歩いて4分程度。

伊野からは一旦高知に戻った後、南風23号で一気に西に進む。自由席は混んでいたが、グリーン含む指定席はすっからかん。ちなみにこの南風、先に乗った南風22号の折り返しだった。1日に2回同じ車両に乗るのは結構貴重かも。
中村での乗り換えは同じホーム反対側ではあったが、かなり前後にずれており、少し遅れが出るほどだった。客数自体は少なめ。まあ23時台では無理もないか。
平田からはひたすら歩き、約20分でアサヒ健康ランドに到着。一本道なんで迷う事はなかった。
ここがこの日の宿なのだが、何と1100円!(入浴600円+仮眠室500円)深夜料金の設定自体はここにもあるのだが、「0時までに到着して2時以降まで滞在する場合に500円」となっているので、0時を過ぎて到着した今回は請求されず。それでいて仮眠室はしっかり寝れたのでかなり満足。

この先、もう1日ちょっとあるのだが、最初に書いたとおり、この文章はこれにて終了。お粗末。


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